その時、携帯からメロデイーが流れ始めていた。


私は、突然の音にビクッと肩を揺らしながら、鞄の中から携帯を取り出す。

この着信音はメールの受信音。

携帯の画面を見たら、新着メールと表示されている。

送り主は望と表示されていた。

私はメールを見て顔がにやけて心が温かい気持ちになった。
 
私は美恵の腕を掴み、

「美恵!望からメールがきた!」

「よかったじゃん!何だって?」

「明日の夜に会わない?だって」

「よかったじゃん、結花」

「うん!会えるの楽しみ」

美恵は呆れた顔をしながら、

「まあまあわかりやすい」

私は少し頬を膨らませてながら、

「いいじゃん!」

「はっ、はい。まあ、楽しんでおいで」