次の日ー

朝起きると、昨日の望の声や顔がよみがえってきた。

「好きな人が出来た・・・」

あの言葉・・・・を思い出し、胸の奥がズキンと痛んでいた。
 
他の事で気が紛れてほしくてたまらなかった。

心の中にまだ望がいるなんて。

1日寝て消えるなんて、そんな甘く私の気持ちはできていない・・現実には無理だった。

私のベットの近くのソファの上で美恵は寝ていた。
 
「結花・・・」

ボソッと美恵が呟いていた。
 
ふと、美恵の方を見ると、まだ寝ていた・・・きっと美恵の寝言かな・・・・。


美恵がそばにいてくれて、本当によかった・・・私一人だったらどうなっていたのだろう。