「そのソファでも座って休んでな・・・」

「うん・・・・」

美恵が部屋の隅で電話をかけ始めた。

「もしもし矢崎ですけど・・」

美恵が家に電話をしてくれて少し気が楽になれた。
このまま、家に帰ったらくしゃくしゃの顔だし、泣いたのがばれるだろうし・・・・。

美恵って本当に優しい子だなとつくづく思った。
美恵が電話が終わったらしく、私の方に戻ってきた。

「大丈夫。お母さんには、今いっといたから今夜ここでゆっくり休んで・・・」

「うん、本当にありがとう」

「そんな、気にしないで!」