その頃、外とのとある道の通りでー



ポツポツと雪の降る中、

女性を追いかける望がいた。


望の上司の羽山千春という女性だった。


「待ってよ!千春さん」


「来ないでよ!」


望は千春の腕をぐいっと掴んで、引き寄せた。


「無理するなよ!俺は君の力になりたい!俺はどうなってもいいから」


千春の目から涙の雫がこぼれ落ちた。


「離してよ!いい加減な事言わないでよ!」