暗い夜の道の中、無言で私を引っ張って歩いている美恵。

「美恵、どこいくの?」

「・・・・」

美恵の反応はなかった。
でも、何故か少し気持ちが落ち着いていた気がした・・・。

美恵が私の方に振り返り、口を開いた。

「ついたよ!」

正面をみると、美恵のアパートの前に着いていた。

美恵はここで一人暮らしをしている。

ガチャ・・・・。
美恵が鍵を開けてドアを開いた。

「どうぞ、はいって」