胸がギュッとして苦しかった。

望・・・今までありがとう・・・大好きだったよ・・。

私は空を見上げて、心の中で叫んでいた。

少し心が落ち着いた頃、私の手の中で携帯の着信音が鳴っていた。

手のひらにある携帯を見て見ると、美恵からの着信音だった。

私は少し震えた指で通話ボタンを押して、耳に受話器を当てた。

「はい」

私は暗く低い声で答えた。

「もしもし結花、どうした?」

美恵の優しい問いかけに、私は涙声で声を震わせながら、

「美恵・・・・・・」