文章が打ち終わると、わたしは深くふうっとため息をついた。
手を震わせながら、強く自分の指でピイッと送信ボタンを押した。

どうして、もっと望の事大事に出来なかったのだろう・・・私が望に甘えて自分勝手に生きていたからいけないんだと自己嫌悪に落ちていた。


ごめんなさい・・・望、私は恋愛を甘く考えていた。


ドン・・・・。
送信ボタンを押した瞬間、私は人にぶつかり、心臓が飛び跳ねそうだった。

誰かの胸が視界を覆って、目の前が真っ暗になっている。

・・・・ビクッ・・・。
私は思わず、大きな声で、

「痛っ!」

私の手のひらから携帯がポロンと雪の地面の中へ落ちていった。