チクッと胸の奥が痛んだ。
私は少し不安な気持ちになっていた。

でもその表情がわからないように優しく望に問いかける。

「風邪でもひいた?熱あるんじゃない?」

望の方に手を伸ばしておでこを触ろうとすると、望が冷たい声でボソッと呟く、

「違う・・・」

私は耳を望の方に向けて、

「えっ?今何て言ったの?」

望は私をじっと見つめて、

「違うよって・・・・・・」

「・・・・・・・」