望とは高校が同じで出会い、でも、話し始めたのは高校2年生で同じクラスになってからだった。


そして、たまたま廊下でぶつかるあの日までそんな気にもしてはいなかった・・・。


ドンと私の体が誰かにぶつかった。


望が肩をビクッと揺らして膝を手で押さえていた。


「痛っ!」


「大丈夫?高木君?」


「大丈夫だよ・・・・」


望は顔を見上げて、少し痛そうな表情で言う。