今ではサラサラと零れ落ちる時の砂を逃がさないように両手を握りしめ

息を殺して、彼女との未来をただ願うことしか出来ない。


彼女がいない毎日が辛くて、生きる事が苦痛でしかなかったのに。


今はほんの少しのアリエナイ望みを手繰り寄せて、叶う筈のないうたかたの夢をみる。






けれど。


いい加減。


「……潮時なのかもしれないな」




諦められない。

諦められる訳がない。


でも。

きっと。






オレの存在が、彼女を傷つけている。