「私の名前は瀧沢咲希です」 「咲希…か」 「咲希、お前は何処から来た?」 「何処から………?」 私はしばらく黙ってしまった。 なんて答えればいいのかわからなかったから。 …生まれや育ちはまるでど田舎。 やって来たのは…自分の部屋…? 何処から…か。 気付いた時にはもう此処にいたからなぁ…。 今の私にその質問は少し難しかった。