「はぁ?なんだ、テメェ」
手を引っ張っていた男の人が言った
「だ・か・ら…その手、離せってば。あんた、日本語わかる?」
ありゃー!
さらっと凄いことを、よくもまあ…簡単に…
「なんだ、しばかれてぇのか?」
睨みをきかせる男の人。
毒舌の人はシレッとしていて…
肝が座ってるな~
「だからさ…その子さ俺の彼女だから」
男の人は悔しそうな顔をして
「なんだよ、男持ちかよ」
っと言って去って行った
「あ…あの、ありがとうございました!」
私は思いっきり頭を下げた
「いや、別に。じゃ」
「あ、はい!ほんとにありがとうございました」
私はその人が見えなくなるまでお辞儀をしていた