あたし達はどういう風に見えているんだろう…?



兄弟…にしては顔が似てないし。


友達…は男女二人で遊園地は来ないかぁ。


やっぱり…恋人に見えてたら嬉しいなぁ。



そんな事を考えていたら、目的の観覧車に到着した。



観覧車に乗り込み、あたし達は向かい合って座った。



観覧車は静かに、ゆっくりと上昇する。



こんなに小さくて何もない個室に二人きりだと、さすがに緊張する。



「あたしの家って、どっちかな?」


「さぁ、あっちじゃない?」



二人で窓の外を眺め、他愛もない会話で時が経つのをやり過ごす。