「意外と平気だったろ?」 「意外とね…」 あたしはぐったりとして、ベンチで休憩を取った。 「それで…いつまで繋いどけばいい?」 「…あっ!?」 二人の手は、ずっと繋がれたままだった。 「別に俺はこのままで構わないけど」 「じゃぁ…回復するまで繋いどいて」 「了解」 あたしは蓮の手を、強く握り締める。 それに応えるように、蓮も握り返してくる。 ずっと、こうしていたい…。 気分が落ち着いても、しばらくそのままでいた。