「えーと、それは…」


「なんで捨てちゃうの?勿体ないじゃん」


「えーと、友達がね、急に行けなくなって、それで…」


「じゃあ、俺が貰っていい?」


え…!?


蓮を誘うつもりだった…なんて今さら言えない。



「いらないんだろ?」


「うん…いいよ。どうせゴミみたいなもんだし…」



バカ…。


あたしの意気地無し…。



「ラッキー」


あたしの気持ちなんて気づくはずもなく、蓮は嬉しそうに笑う。



何で…こうなっちゃうの…。