これが…最後のチャンスかも。



でも、当のチケットは形を変えて蓮の足元に転がっている…。



「テストの出来でも悪かった?」


「テストは結構よかったと思う…」



頑張って、誘わないと…。



勇気を振り絞って言おうと決心した瞬間、蓮が先に口を開いた。



「何これ?」


「あっ…」


蓮は足元に転がった物に気づくと、ゴミへと姿を変えたチケットを手に取る。



「そっ、それは!!」


「あれ、遊園地のチケットじゃん」


蓮は紙切れを広げ、二枚のチケットを不思議そうに眺めた。