「しいくん、昔と変わってないね」

「はぁ?どうしたんだよ急に」


「ううん。ただなんとなくね。そう思っただけ」





恥ずかしさからなのか、それともただなんとなくなのか

分からないが私に向けたその大きな背に昔と変わっていない優しさを覚えた。




さっきだって本当はね、
私をからかったのは、さっきのことで動揺している私の気を紛らわせるためにわざとしたことなんじゃないかって思ったのーーーー・・・・




しいくん、本当は優しいから・・・・


昔も、いじめられてた私を助けてくれて
上靴を隠されて私だけ履いてないのに1番最初に気付いてくれて、探してくれて…・




ホントの王子様だと思っちゃってたときもあった。





私の初恋の人

まさかまた会えるなんて思ってもいなかったなぁ・・・









ーーーーー・・・・

「椎南く~ん、ご飯できたわよ~。結梨亜も、とりあえず下に下りて来なさ~い」




「は~い、今行くよ~。 さっ、しいくんも行こっ」


「おぅ・・・」







・・・・・・・バタン