みんな、探してくれてたんだ。



「見た場所が屋上に近かったから、とりあえず走ったらいた。」



「そっか…。」



「本当に、サクラは心配かけるのが得意みたいだな。」



馬鹿みたいに心配かけちゃってるな。


ハルトは私に近づき、抱き締めた。



「もう少し遅かったらって思ったら、自分が情けねぇよ。守るって言ったくせに…。」



ハルトはギューっと私を抱き締める。



「ハルト、ありがとう。」