お互い友達はたくさんいたが、それより何より二人でいる時間は長かった。

『もし明日が地球最後の日だって言われたらどうする?』
『えっどうして?』
『なんとなく』

何気ないことだけど、この会話が好きだった。

『私は、最後の最後まで淕の隣にいるよ』
『そっか』

それだけで、いつも会話が途切れる。
強く握り締めた手を見つめてそっと微笑んでいた。