祭りの次なるイベントを知らせるが笛が鳴った。

その瞬間「見ろ!」と言う声を上げた遠藤が二つの電子機器の画面を私に勢いよくむける。





二秒後の反応ののち、 私の目は遠藤の右手、つまり奴の携帯の画面に釘づけとなった。

 そこに写っていたのは(純粋男子・女性読者は飛ばすように)一切の衣を纏うことなく堂々と立った三次元女性の裸体であり、平面にしか存在できない「あかりさん」と私が築いた安い思い出を走馬灯で語ることも許さずに、私の脳内から消し去って行った。


 私は負けたのである。