「あやしいな。その活動とはいかなるものだ?」

「まだそれは言えん。どうだ、勝負せんか?仮にお前が二次元を選んだのなら男子バレー部経営『愛情包んだクレープ屋さん』の商品三百円分奢ってやろう」

 奢りか。このとき時間は三時二十分を回っていた。間食を挟むには丁度良い時間である。要塞を出て下界に降りたくはないが、空腹に苦しむのも惨めだなぁ……

「ふむ………よかろう、その勝負乗った!」

 この瞬間二人の男は共に笑みを浮かべたのである。