「…私は…貴方を…好きになってしまった…だから殺せない」




王子は私の言葉を聞くと、優しく抱き寄せた




「愛しているよ」




「…私も」




私達は激しく唇を重ね




そのままひとつになり酔いしれた





親の仇を好きになってしまった私は愚かなのだろうか




それでも私はこの温かさを感じていたい














―fin―