「…え」




「君になら殺されていい、私を殺すんだろう?」




王子は私の手を触りナイフを自分の方に向けた




まるでさっさとしろと言っているみたいだ




私はナイフを降り下ろす





ボフッ!




ナイフは王子の顔の横に刺さり枕から羽根が飛び出してくる




そして、王子の顔には暖かい雫が落ちた




「…私は貴方を殺せない」




私の目から止めどなく涙が溢れる