ファンタジー
完
樹杏サチ/著

- 作品番号
- 715214
- 最終更新
- 2012/03/02
- 総文字数
- 68,402
- ページ数
- 96ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 15,106
- いいね数
- 0
少年ユナは、毎晩のように悪夢を見ていた。
一頭の獣と対峙させられ、叫ぶことも、泣くことも、
逃げることもできない夢。
そんなある日。
再び夢を見た。
だが、その日は違った。
突然目の前が真っ白になったかと思えば、
獣と対峙させられていたときとは真逆の空間――
金色に光る美しい森に自分はいた。
そこで出会った、一本の大樹と一体化した女性。
彼女はユナを見て叫んだ。
自分の名前ではない名、「ジェス」と――
ラナトゥーンの王女ルーンと、騎士団に所属するジェスの恋物語。
一頭の獣と対峙させられ、叫ぶことも、泣くことも、
逃げることもできない夢。
そんなある日。
再び夢を見た。
だが、その日は違った。
突然目の前が真っ白になったかと思えば、
獣と対峙させられていたときとは真逆の空間――
金色に光る美しい森に自分はいた。
そこで出会った、一本の大樹と一体化した女性。
彼女はユナを見て叫んだ。
自分の名前ではない名、「ジェス」と――
ラナトゥーンの王女ルーンと、騎士団に所属するジェスの恋物語。
この作品のレビュー
2012/09/06 23:35
投稿者:
神水紋奈
さん
罪の果ての物語
金色の世界に、確かに存在する町――息づくような金色の獣。
美しい世界、それでいて触れたら消えてしまいそうな儚げな世界。それこそ、夢の中のような――。
これは、毎晩見る夢に悩まされている少年の物語。
夢でつながれた、月の裏側の世界の物語。
かつて、初代の王が罪を犯していなかったら、物語はここまで複雑に、悲しいものにはならなかったのではないでしょうか。
アズが「罪」を犯すことも、ルーンが 「罪」を犯すこともなかった。
そう思わずにはいられませんでした。
私は、こんなにも美しい情景を今まで小説で見たことがありません。
情景の描写をしているだけなのに、そこ に、作者様の中に確かに息づく世界を感じて、不覚にも涙がこぼれました。
素晴らしい物語を、ありがとうございました。
レビューを見る
この作品の感想ノート
はじめまして。すごいファンタジーの世界観がはんぱないです!自分はこんな文章を書けないので尊敬しちゃいます(^^)
本当に、児童文学で書籍として出てそうですね。
椿灯夏さん
2013/06/26 13:34
まんが良さん>こちらも読んでくださったのですね!ありがとうございます。あちらとは随分雰囲気もタイプも違ったので読み辛くはなかったでしょうか……。ファンタジーを書くときは、現代もの以上に景色や雰囲気を大切にしているので、そう仰っていただけたことが本当に嬉しいです^^ いつも感想ありがとうございます!
樹杏サチさん
2012/04/04 16:04
樹杏サチさんへ
万年樹を中心に繰り広げられる
幻想的な純愛物語。良く出来た物語だと思いました。こんな形の美しいファンタジックなラブストーリーがあるのですね。映像化したら、きっと幻想的で面白い映像になると思います。
田村 月さん
2012/04/03 20:44
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…