「こんにちは」


にこやかな笑顔を浮かべ、光陰銀行の偉そうな社員が、書類を手に部屋へと入ってきた。


ますます、俺は緊張が増してきた。


「こんにちは」


笑顔で挨拶を返すだけで、今の俺は精一杯だった。