「うわっ!?」



突然、床が勢いよく揺れ動き倒れそうになった・。



地震??


いきなりのことで、道場内は動揺していた。



そして、ここですかさず道場の外に出るように指示が出た。



隊士のみんなそれに従って、全員外に出た。



私はというと。



「……早く出たほうが良いんじゃないですか?

 さっき、土方さんが隊士のみなさんに避難命令を出していましたが。

 
 あなたもその対象でしょう」



さっきの攻撃が失敗してしまい、いつの間にか後ろを振り返った沖田さんと睨みあっていた。



「俺は、隊士でなく隊長なんでな」



どういう屁理屈だ、それは。



「…間違えました。
 隊士以上のものに指示を出していましたが。」



沖田は、薄い笑みを顔に貼り付けて言った。



「君は、隊士じゃないからその命令には従わないんだ」



「もちろんです」



「じゃあ、このまま道場に一緒に押しつぶされる?

 俺はそれでも別にかまわないけど。」