『かーごめ、かごめ。かあごのなーかのとぉりぃは、いついつでぇああう。よあけのばーんに、つぅるとかぁめがすぅべった。うしろのしょーめんだぁあれ。』


あぁ、またこの歌・・・
私は、あのとき誰の手を握っていたんだっけ・・・



------------------------------------------------------------



「っ・・・?」



夢?

なぁんか、最近変な夢ばかり見る。

ふぅ、とため息をついて気づく様子。



「・・・ここ、私の部屋じゃない?」


回りを見渡せば、きれいに整頓された踏み机。

回りは何もない殺風景な室内。


あれ?私、新撰組を脱退したんだよね?
で、野宿とかしてたよね?


あまりにも新撰組内の部屋に酷似していて不安になる。



わ、私、まだ、夢を見ているの?



わたわたしているといきなりすっと襖が開いた。



「あ、沖田さん。おはようございま-------」


「ッ」



沖田さんは襖をあけると目を見開き、持っていた桶をしたにおくとものすごい勢いでやって来て布団に寝かされた。



「?」


「絶対安静だ。」



少々苛立ちを含んだ声で言われて、大人しく従った。



「あ、あの、ここはどこですか?」


なんで苛ついてるんだろう?
怖いけど、今気になっていることを聞く。



「俺の部屋。」


「・・・」


「新撰組屯所。」



なんで?!

しかも言う順番おかしいと思う!!


普通、新撰組屯所、俺の部屋。
って言う順番じゃない?!


いや、それはこの際どうでも良いんだけど!!