「・・・わたしと、おなじ?」



今、この男は何と言ったか?




・・・私の正体を知っている?


そんなまさか。



だって、私の正体を知っているということは-----





私の考えていることがわかったのか、男は
意味ありげにりやりと口角を上げた。



数日前に見た、
月夜に照らされて笑った
土方さんの顔とはまるで違った




その笑みにゾクリとした。









この男は、私を殺しに来たのだろう。







母を、天王神の手から奪い去って死に追いやった奴に頼まれて。



いや、もしくはこの男こそが、母の仇(かたき)かもしれない。