彼氏のふり…? なんだそういうことなのか。 ホッと胸を撫で下ろす。 あたしは安堵でいっぱいだった。 とふと視線が乙葉のほうへいく。 あたしの目に写る乙葉はどこか切なげな横顔をして遠くを見つめていた。 あ… あたし忘れてた。 乙葉の気持ち。 そういう思いで手を繋いでたんじゃないってわかって、喜んでいた。 あたし…最低だ…