「乙葉ちゃんがすれ違う人たちに何回もナンパされてたから…」



「「から…?」」


あたしと大樹くんが二人して答えを促す。
二人の声が重なる。





「彼氏の」



ごくり。

静かに飛鳥の次の言葉を待つ。





「ふりしてただけだよ。」