二人は出店の前にいた。 看板には『りんご飴』の文字。 「わあ、りんご飴だあ…!」 さっきの出来事などは頭からふっ飛んで、あたしは赤く光り輝くモノに目を輝かせていた。 「双葉、小さい頃からりんご飴大好きだもんね。」 乙葉さん、ごもっとも。 「へぇ。だからそんなよだれたらたらなのか…」 はあ!? よだれ垂れてないし。 そう言った張本人をキッと睨む。