その辺にあった名もない公園に入った。 ブランコとシーソーと砂場だけがあり人気がない。 そのへんにあった色のはげたベンチに腰掛けた。 「ったく...。どこにいるんだよ。」 頭をかきむしってイライラを抑える。 そのときだった...。 「ぐすっ...。」 だれか、女の泣き声がした。 いや、未瑠のだった。 どこにいるんだ? 声は聞こえるけど姿は見えない。