「高校の先輩。
2コ上のな。」
「高校の先輩?」
「うん。今みたいに
上品な雰囲気とか全く
なくて、気さくな人で
すぐ仲良くなった。
まぁ元々は俺の知ってる
先輩と一緒にいたから
知り合ったんだけどな。」
「そうなんだ‥」
昔のヒロさんを
知ってるんだね、あの女性。
なんとなく悔しい…
「そっから先輩が卒業しても
たまに遊んだりしてて
俺も勇を誘っていくうちに
勇が先輩を好きになったんだ。
先輩その時は全く
相手にしてなかったけどな。」
ヒロさんと勇くんは
高校の先輩後輩でもある
勇くんの性格だから
先輩は迷惑してたんじゃ‥
「だけどさ二年前だよ。
勇はずっと先輩一筋で
俺から見てると
鳥肌たつような告白
だったけど先輩は
勇を受け入れた。
先輩も頑張ってる勇を見て
好きになったとかで‥。」
「勇くんも長いこと
頑張ったんだね…」
「まぁな‥
俺は面白かったぞ。
すぐ赤面になったり
訳分からん行動とったり
してる勇は笑けたな。
今でも思い出すわ。」
そう言って
笑みを浮かべるヒロさん
あたしもつられて
少し笑った
「だけど‥半年で別れた。
先輩に好きな人が
できたとかで勇は
何も言えなかったらしい。」
さっき言ってたな‥
その好きな人が
勇くんとの子供を
育てくれたんだっけ?
話が深すぎて
理解できなかったけど
すごく辛かったんだと
いうことは分かる