それから入院生活が始まって、山田君は毎日絵を教えに来てくれた。


涙が出るほど感動させる絵を見せてくれたり。

お腹が痛くなるほどおかしな絵を描いてくれたり。

とにかく、贅沢な日々を味あわせてくれた。

ある日、こんな話を聞いた。

「山田君、何で絵が好きなの?どうしてあの河原にいるの?」

こんな事、聞くんじゃなかったと、後々後悔するのはまだ先の話。