「朱里~」

朱里の地元の大阪市にやってきた。

「おはよ!」

駅で朱里と合流した。今日も可愛らしい格好をしていた。

そして私達はいつも行く近くのファミレスに行った。

「よし!じゃあまずあたしから説明するで!」

「「おっけ!!」」

朱里がメモ帳を取り出した。私達も自分の手帳を出して準備した。

「まず明日は9:00に新大阪駅に集合な!」

「「はい!!」」

実は新幹線に乗るのは初めてだったりする。

「そっから東京まで一直線やで!お金は1万5千円くらいするから余裕あるようにお金持ってきてな!」

「「はい!!」」

そんなお金いるなんて知らずに少し焦った。お金…足りるやんな?

「東京ついたら、あたしの親戚迎えに来てくれるで後はあっちに任せる…みたいな感じやで。」

「ふ~ほんまに楽しみやわあ~」

夏海は憧れの原宿を思い浮かべている。

「ここと東京やったら比べ物にならんくらい都会なんかなあ~」

あたしは東京という大都会を想像してニヤニヤする。


「なんかニュースとかの取材されたらどーする?」

夏海が言った。

「全国放送やもんな!ここらへんのテレビ局やったらあるけど」

朱里が言った。

関西地方のテレビの取材は何度か受けたことがあるらしい。

ちなみに夏海と私は一回もない。

「あれやん、ZIPとか目覚ましテレビとかな!」

「出たい出たい!」

「ほんで有名人にも会ったりすんねん!」

「山ピーに会えるかもしれへん!」

「とにかくジャニーズに会いたいな!」

「標準語喋るイケメンに会ったら惚れそうやわ~」

私達はずっと妄想話をしていた。