ジリリリリ…
「ふわあ~」
目覚まし時計の音で目が覚める。今日は土曜日、明日東京に行く予定をたてるために集まる予定。
急いで化粧をして三人分の朝食をつくった。
「行ってきます!」
ご飯を食べて家を出た。
今日のメイクはいつもよりシンプルにした。
私達の住んでいるところは結構田舎。
だから遊びに行くのは、わざわざ電車に乗って離れた場所まで行かなきゃいけない。
「夏海!おはよ!」
駅に向かう途中に一緒に東京に行く河合夏海と出会った。
「おはよ!飛鳥メイク薄いな~」
「今日は清楚気取ってみてん♪」
「うははは!あほや!」
そう笑う夏海はいつものように濃いギャルメイクをしていた。夏海は小学生のころからの友達でいわゆる番長みたいな女だった。
何に関しても目立つのが好きで、今は明るい赤茶の髪色をしている。服のセンスもかなりよくて何でも着こなしている。
最近は派手な原宿系の格好をしている。
だから東京に行ったらまず原宿に行きたいらしい。
「てか、朱里の親戚も優しいやんなあ!泊めてくれるなんて♪」
今回お世話になる家の親戚が工藤朱里。結構長身。朱里は今時女子って感じ。服装はふわふわした感じの女の子らしい感じ。
私達は朱里、夏海、そして私、の三人でいつも一緒にいる。
朱里とは高校入って仲良くなった。私と夏海は田舎の方に住んでいるけど朱里は大阪市に住んでいるかなり都会っ子。