「移動費は…あたしのバイト代で…なんとか…まあ…」
もじもじして下を向いて話しているとお兄ちゃんが腰をあげた。
「ん?」
「ほらっ、」
封筒を受け取った。
「…なんなん?」
「とりあえず開けろよ」
そう言われて封筒の中を見た。
「えっ!?じゅ…10万円も入ってるやん…」
「お前はいっつも家事してくれとるからな、たまには休んでもええやろ。」
「ありがとう!!翔也兄ちゃん!!大好きやで!!」
「うわあ~来んな来んな」
嬉しさのあまり翔也兄ちゃんに抱きつく。
「なんかたのしそうやあ~めっちゃんも入れて~」
といって三人で抱き合う(笑)
「きしょい!きしょい!はよ飯作れや!」
「はあ~い」
そう言って離れたあたしは、慣れた手つきで料理を始めた。