どうやらあの女も、例の

週刊誌を見たらしかった。



「三年ほど続いたかな。」

『ゴオ君の方からだっけ。』

「うん、最後あたり酷かった。」


『それって前の部屋、

引き払った時の・・?』



「そう・・あの騒ぎ。ああ・・

それとね? 神戸のライブに

ナギを連れて行くから。」



『あ~、

その方がいいよ。恐いもんね。』


「・・こんなだから、

俺も余計心配でさ。」


『フフ・・。

もうサ、目の中に入れても痛くねぇ! 

って、カンジだね。』


「何それ。痛ェよ。フフ。」



『んじゃさ、早く白状しちゃいなよ?』

「だね・・。あっ、」


『どした?』



「聞こえなかった? ・・今ね、

部屋ン中で

ナギが凄ぇデカいクシャミした。」


『ウソ、フフッ!』






そう・・、

黙ってる訳には行かない。


俺は電話を切ったあと、

部屋に戻ってキスをしてから・・

彼女にちゃんと全てを打ち明けた。


あの・・重たい事件以外の全て。



ちょっと・・、驚いてたけどね。