「遅くはならないと思います、

お待ちになりますか?」

「いいえ、お客さまでしょ?」



ハルミさんの靴が置いてある

のと、中の気配を察した様だ。



「お気遣いなく。また改めて

お伺い致しますわ。」


「そうですか?」

「ええ、じゃ・・。」



素っ気無く名刺だけ

渡して帰ってしまわれた。

なんだか・・正直なトコロ・・

いい印象持たれてない?・・みたいな。








「え、ウェディング・プランナー?」



神足さんが帰って来たのは、

ハルミさんが帰って直ぐの四時過ぎ。

なぜか、

デカイ袋を下げて帰って来た。



「そう。えーと、マキミツコさん?」

「・・・・・・。」

「ん?」

「ああ、もう長い事会ってないな。」


「そうなんや。待っててくれはったら

良かったんやけど。」




彼は私の肩を誘い部屋に入る。

だいぶ目の腫れも引いて来たのに

クセになってんのかな? 


・・ちょっと嬉しい。