・・アカン。無理。


あたしピアス以外、

アクセサリー着けへんから

・・想像つかん。


だいたい今まで

神足さんからプレゼントなんか

貰った事ないもんなー。

そういやあたし、

彼の誕生日も知らん。


てゆうか、違う。

あたしが欲しいのは、

いつも言葉の足らない彼からの・・



「ちゃんとした、

プロポーズの言葉やわっ・・!」


「はっ? 」


「そうやん! 何でこんな事

気ぃつかへんかったん!!

それやん! ソレ! 

ああ、あたしってアホ!」


「ちょ・・

頭ぶんぶん振ってないで

落ち着いて座んなさいって。」




"ふたりの記念日に来ない?

 一回目の・・・結婚記念日に"


"結婚・・・?"

"そう"




いや・・実はあれが彼にとって、

正式なプロポーズだったりして?

そう思うと、多少不安に思ったり。



克哉ン時・・? えーと、確か。

・・・思い出せへん? うーん?



「情緒不安定・・? それ・・

マリッジ・ブルーってヤツ・・?」



座ったと思ったら 

"うーん、うーん"云いながら、

今度は頭抱え出したんで

ハルミさんはドン退きしてる。


でも。このままじゃ、あたし・・。