廊下をキョロキョロっと見渡すと・・・
あ、また女子に囲まれてる
通常運転中の隼人を発見した
なんとなく声をかけずらい雰囲気だったので、とりあえず向こうが気づくのを待つことにした
「惺來!」
待つこと僅か数秒
女子の輪の中から隼人が出てきた
「よかったの?」
三々五々に帰って行く女子をちらっと見ながら隼人に尋ねた
「いいの!それより、どうした?」
「いや、神崎から隼人が私を探してたって聞いたから・・・」
「あ、あぁ・・・。」
首を傾げる惺來
「いや、惺來文化祭初めてだって言ってたから・・・
緊張とかしてるんじゃないかと思って・・・」
視線を逸らしながら言う隼人
「なっ!!」
何でバレてんの!?
「べ、別に緊張なんて・・・して、なんか・・・」
「そっか、なら良かった」
ニコッと笑う隼人
「ま、何か会ったらすぐ言えよ?俺、近くにいるから」
ぽんぽんっと優しく頭を撫でられた
とくんっ・・・
「う、うん・・・」
それを聞くと隼人は教室に戻って行った
な、何?今の・・・??
撫でられた所に手を当て赤面する惺來だった