ついに文化祭当日・・・



いつもの落ち着いた雰囲気とは違い、華やかに装飾され



教室内は賑やかだった



そんな空気に、惺來は戸惑いと緊張を覚えた



大丈夫、大丈夫よ惺來!たかが文化祭よ!



そう自分に言い聞かせる



「宝城院さん、今日は一段と可愛いわね」



大人びた声



「神崎さん・・・」



「ふふっ、今日は楽しみましょうね」



「えぇ・・・。」



やっぱり掴みずらい人だな・・・



なんて思いながら、言葉を交わした



「そういえば、さっき草凪君が探してたわよ?」



「隼人が?」



「えぇ。・・・確か、廊下にいたわよ」



「そう・・・、行ってくる」



廊下に向かう惺來を優しい眼差しで見送る神崎だった