やってきたのは屋上
お互い、ちょっと気まずい雰囲気で中々言葉が出てこない
数分の沈黙・・・
それを破ったのは隼人だった
「あの・・・さ、その・・・。この間はごめん。あんなキツい言い方して・・・」
惺來は一瞬目を見開いた後、うっすらと笑った
惺來は隼人に背を向けて、話始めた
「ばか、悪いのは私の方だわ。あの後、色々考えたけど、やっぱり何で隼人が怒ったのかわからなかった。」
正直な発言だった
それはある意味仕方のないことなのかもしれない
だが・・・
「でもね?なんとなくだけど、隼人は私を心配してくれてたんじゃないかなって思ったの。だから・・・」
少しだけ隼人の方を振り返り
「ありがとう。それと、ごめんなさい。」
何故だか、心がすっきりした
惺:こんな風に、誰かに謝罪をする日が来るなんてね・・・
その日の空は本当に気持ちのいい快晴だった