その日の放課後…



昨日の女子が昇降口の前で待ち伏せしていた



「宝城院惺來!いい加減にしなさいよ!!」



「彼方本当に何なの!?」



「…人間ですけど?」



からかうような、挑発するような口調で言う惺來



「何、その言い方。私達をバカにしているの!?」



「うん。だって、バカでしつこくてウザイんだもん。」



惺來は別に狙って言っているわけではなく、ただ本心をそのまま言っているだけだった



「なっ!?」



「じゃ、私帰るわね。用事があるから」



と言い、その場を立ち去ろうとした



「逃げるの?負けをみとめるのね??」



「あんだけ大口叩いておいて、あっさり負けをみとめるのね?」



どうしても惺來に文句を言いたいらしく、彼女達は挑発して惺來を引き止める



「別に、負けるとかそういうことじゃないと思うんだけど…?それに、彼方方と相手している時間が無駄なので。」



「ふざけんじゃないわよ!!」



この間、返り討ちにされたのを忘れたのか、リーダーと思われる人が殴りかかってきた




全く、バカだなぁ…



そう思いながら、惺來は軽々とその攻撃を回避した



「きゃっ!」



この間とまったく同じ形で地面に転げた



「本当に学習能力ないのね。そんなに私を殴りたいんだったら、4人でかかってくれば?まとめて、相手してあげる。」



その言葉を聞いて、4人は息を呑んだ



「バカじゃないの?4対1で勝てるわけないじゃない。」



「それでいいって言ってるでしょ?いちいちこんな面倒なことするんだったら、今日ケリをつけた方が、利口じゃない?」




そう言った惺來の瞳は、自信に満ち溢れていた