「はぁ…。全く、何で私があんな服着なきゃいけないのよ!!」



先程の騒ぎでいっきに注目を浴びてしまった惺來は、恥ずかしさを隠すためか、不機嫌だった



「まぁ、そう言うなって。めちゃくちゃ似合ってたぜ!?」



「…さっき、『お前には似合わない』みたいなこと言ってたくせに!!」



と睨みつける



「いやっ、そのぉ・・・。思ってた以上に…かゎ・・・」



最後の方は、口篭っていたから聞こえなかった



「何?語尾が聞こえなかった。」



「べ、別に!!独り言!!」



そんなこと、もう一度言えるはずがなかった



だって、『可愛かったんだよ』って言っていたのだから…