授業ももうすぐ終わる・・・




「まだ1人、テスト受けてない…」




先生がぼやいた。




別に、先生のところへ行って弾いたからって、上手くなるわけでもないんだし・・・




一向にテストを受けに行かない惺來



それに痺れを切らしたように、教師が口を開いた




「宝城院さん、あなただけよ?テスト受けてないのは。」



「…」



何故こんな意味のないテストを受けなければいけないのだろう…?




「転校してきたばかりなのは、わかるけど・・・」




「…」