「なあ、あの子可愛くね?」

隆樹がキラキラした目で見つめる先には、背の高いロングへアの女と背の低いショートヘアの女。

「背の高い方、小さい方どっち?」

「小さい方だよ!超可愛い!」

「そうか?」

俺はどっちかっつーと背の高いほうの女の方が可愛いと思うけどな。

「なあ、話しかけてみようぜ!」

「はあ?やだよ」

「良いから、良いから♪」

強引に彼女らの所まで連れてかれる。
俺、あんまり女とかに興味ねーんだよな。

恋とかした事無いし。

「ねえねえ、何組?」

いきなり話しかける隆樹。こいつすげえな。俺は絶対できねえわ。

「・・・5組だけど」

すごく怪しげに答えるショートヘアの女。
同じクラスだったんだ?気付かなかった。

「うわあ、違うクラスだったかー、ショックー!まあ、いいや。メアド交換しよっ」

隆樹、軽すぎるだろ。

「・・・別に良いけど」