「ねぇ…ピーマン嫌いじゃないの?」




ふと思った疑問を涼介君にぶつけてみた。




「・・・・キライ」




えっ!?
ちょっと間があったよね?




もしかして、嫌いじゃないとか?




でもなんで?






疑問があるなか、アタシは、買い物袋を持って、涼介君に“帰ろう”と言った。






「ん・・・」




何故か涼介君がアタシに向かって、手を差し出した。





「何?」




「…荷物」




「えっ?」




涼介君は、アタシが持っていた買い物袋をパッと取った。




「俺が持つ。」



そう言って、スタスタと歩き出した。








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