それってどっちなんだろ?




会ったことあるのかも知れない。




でも全く覚えてない。



何故こんなに彼に惹かれるのだろうか。









「ココ、宿題やったの?」





その時、沙羅が横から声をかけた。




あ、数学の宿題!
すっかり忘れてた。


数学苦手なんだよね。




「沙羅、お願い!見せて?」




両手を顔の前で合わせ、上目遣いで頼んだ。




沙羅は私に甘いから絶対見せてくれる。




「しょうがないな、はい。」



「ありがとう!」




私は次の保健の時間はずっと写していた。