「綾乃ちゃんが具合悪そうだったから連れてきたの」


連れてきたは違うんじゃないかな?付いて来たんじゃないかな?て思う。
だけどそんな事は言わない。
言えないんだ。


何か息がし辛くなってきたから。


「…っハァハァハァ……」


「大丈夫!?涙架、綾乃ちゃんベットに寝かしてくれる?」


「分かった!!」


すぐに指示を出す涙架ちゃんのお母さん。
涙架ちゃんはあたしをベットに寝かせてくれる。
棚から昴が置いていった酸素マスクを出して付けてくれる。


そのおかげですぐに治まった。